6月の誕生石|アレキサンドライトやムーンストーン、真珠が持つ石言葉や意味を紹介

初夏の爽やかな光が降り注ぎ、紫陽花が美しく濡れる6月。この季節に生まれた方を優しく守り、内面からの強さや魅力を引き出してくれる誕生石をご存じでしょうか。

日本における6月の誕生石は、古くから「人魚の涙」とも称される「パール(真珠)」と、月の光を宿したかのような神秘的な輝きを持つ「ムーンストーン」が定番でした。

さらに2021年の誕生石改訂に伴い、魅惑的な色の変化を見せる世界三大希少石の一つ「アレキサンドライト」が新たに加わりました。

今回は、この6月の誕生石にスポットを当て、それぞれの歴史や石言葉、身につける効果などをまとめました。誕生石を使ったおすすめのジュエリーも併せて紹介します。

誕生石の基礎知識

誕生石とは、1月から12月までの各月にちなんだ宝石のことです。

日本の誕生石は、アメリカで決められていた誕生石の基準をもとに、日本の風土や習慣に合わせて修正を加えて1958年に定められました。2021年には、63年ぶりに日本の誕生石が改訂され、新たに10種類の宝石が仲間入りを果たしました。

▼日本の誕生石

誕生石の種類
1月ガーネット
2月アメジスト・クリソベリルキャッツアイ
3月アクアマリン・サンゴ・ブラッドストーン・アイオライト
4月ダイヤモンド・モルガナイト
5月エメラルド・ヒスイ
6月パール(真珠)・ムーンストーン・アレキサンドライト
7月ルビー・スフェーン
8月ペリドット・サードオニキス・スピネル
9月サファイア・クンツァイト
10月オパール・トルマリン
11月トパーズ・シトリン
12月ターコイズ(トルコ石)・ラピスラズリ・ジルコン・タンザナイト

※2021年に追加された石は太字で記載しています。

6月の誕生石には、「パール(真珠)」「ムーンストーン」に加えて新しい「アレキサンドライト」を含む3石が定められています。

すべての誕生石には、それぞれの特徴や歴史にぴったりな宝石言葉や意味が込められています。自分の生まれた月の宝石を身につけることで、災いから身を守ってくれたり、幸運や良縁を呼び寄せたりする効果があると言われています。

6月の誕生石|海からの贈り物「パール(真珠)」

パール(真珠)は、ダイヤモンドのような鉱物ではなく、アコヤガイやシロチョウガイなどの二枚貝の体内で形成される生体鉱物(オーガニックジェム)です。

貝殻の主成分が何層にも積み重ねられることで、特有の光沢「テリ」が生まれます。真珠は採れる貝の種類や環境によって色・サイズが異なり、日本ではアコヤガイから採れる透明感のあるホワイトをした「アコヤ真珠」が代表されます。

▼パールの基本情報

項目内容
和名真珠(しんじゅ)
白・黒・ピンク・クリームなど
硬度2.5~4.5
成分炭酸カルシウム、タンパク質
主な産出地日本、中国、インドネシア、オーストラリア、フィリピンなど

宝石としての価値

パールがほかの宝石と異なる大きな点は、人の手によって研磨(カット)されることなく、生まれたままの姿で美しい光沢や輝きを持っていることです。

その価値は、パールが持つ独特の「テリ(輝き)」や表面の「マキ(真珠層の厚み)」、キズの少なさ、きれいな「真円(丸形)」に近いかどうかで価値が評価されます。

宝石としての価値が最も高くなるのが、自然の海が生み出す「天然真珠」と、人工的に作られる養殖真珠の最高峰とされる「花珠(はなだま)」と呼ばれるパールです。

▼天然真珠

天然真珠は、偶然の産物によって奇跡的に採れる極めて高い希少性から、宝石市場での流通が珍しく、数千万円以上で取引されることもあります。

▼花珠(はなだま)

花珠は、日本で採られるアコヤ真珠のうち最高峰の品質を持つものに与えられる称号です。真珠層が厚く、テリが美しくキズが少ないものは希少性が高いことから、養殖真珠のなかでも最高ランクの価値があります。

そのほか、南の海で採れる「黒蝶真珠」や「白蝶真珠」といった希少カラーのパールは、サイズが大きくなるほど価値が高くなる傾向があります。

パールの歴史

パールは、古代エジプトや古代ローマの時代から、数千年にわたって富や権力の象徴として珍重されてきた歴史を持ちます。

ギリシャ神話では、海から誕生した「愛と美の女神アフロディーテ」の身体から落ちた雫が真珠になったという伝説が残されています。

また、古代エジプトの最後の女王となったクレオパトラは、巨大な富や権力を示すために大きな真珠の耳飾りを身に着け、酢に溶かして飲み干したという有名な逸話もあります。

日本でも古事記や万葉集に「白玉」として真珠が数多く登場し、明治時代に世界で初めて養殖に成功したことで、世界一の真珠の国としてその地位を築いています。

石言葉・身につける効果

パールの石言葉は、「健康」「富」「長寿」「純潔」などです。これらの石言葉は、貝が自らの体を守りながら年月をかけてパールを育む過程に由来しています。

▼パールの石言葉が持つ意味

  • 邪気を遠ざけて持ち主を災いから守る
  • 苦難を乗り越え、内なる強さを引き出す
  • 人間関係や愛情の縁を結ぶ など

心を包み込む「母なる愛」や邪気を遠ざける「強い守護の力」といったパワーを持つとされており、健康運や安産祈願のお守りとして身に着けられています。

また、パールの白く美しい輝きから「純粋無垢」の象徴と言われており、花嫁が身に着けるウエディングジュエリーや結婚記念の贈り物としても愛されています。

6月の誕生石|月の光を宿す神秘の石「ムーンストーン」

ムーンストーンは、「長石(フェルドスパー)」と呼ばれる鉱物の一種です。

石の表面にまるで夜空に浮かぶ月の光がゆらめいているかのような、美しい光の帯(シラー効果)が現れるのが最大の特徴です。

▼ムーンストーンの基本情報

項目内容
和名月長石(げっちょうせき)
ホワイト、乳白色、オレンジ、グレーなど
硬度6~6.5
成分カリウム、アルミニウム、ケイ素(長石グループの一種)
主な産出地スリランカ、インド、マダガスカル、ミャンマーなど

宝石としての価値

ムーンストーンの価値を決定づけるのは、長石が放つ独特の光の揺らめきです。

この光学現象は「アデュラレッセンス」と呼ばれ、長石を構成する薄い層が重なり合い、光が散乱することによって発生します。

長石に含まれる成分によってさまざまな色を持っていますが、透き通るようにクリアで幻想的な青色をしているものは「ロイヤルブルームーンストーン」と称され、極めて高い希少価値が認められています。

ジュエリーとしては、その瑞々しい透明感と神秘的な光を美しく引き立てるために、ぷっくりとした丸みのあるカボションカットに仕立てられることが多くなっています。

ムーンストーンの歴史

ムーンストーンは、その名の通り古くから「月のカケラが地上に落ちたもの」や「月の光が結晶化したもの」と信じられてきました。

古代インドやローマでは、月の満ち欠けに応じて石の中の輝きも変化すると噂され、「月の神が宿る聖なる石」として崇められていた歴史があります。

また、ヨーロッパでは、旅人が月を目印にして目的地を目指すことに由来して、旅や航海のお守りとしてムーンストーンを身に着ける風習があったといわれています。

19世紀末の芸術運動(アール・ヌーヴォー)の時代には、天才ジュエリー職人たちがその神秘的なニュアンスカラーに魅了され、数々の名作ジュエリーの主役に抜擢したことで、宝飾品としての地位を不動のものとしました。

石言葉・身につける効果

ムーンストーンの石言葉は、「愛の予感」「健康」「幸運」です。

月は「女性」「母性」のシンボルとされていることから、女性の心身を優しくサポートしてくれるパワーが宿ると言われています。

▼ムーンストーンの石言葉が持つ意味

  • 感情の乱れを鎮め、内面に深い安らぎをもたらす
  • 直感力や感受性を高め、自分の中の眠れる魅力を引き出す
  • 女性特有のバイオリズムや揺らぎを穏やかに整える
  • 愛を深めたり、運命の出会いを引き寄せる

ムーンストーンは、月の光が夜道を優しく照らすように、人生の選択に迷ったときや心が少し疲れてしまったときに、進むべき道をそっと指し示してくれます。

また、年齢とともに変化する心と体のバランスを整え、しなやかに自分らしく生きたいと願う女性に、心からの安心感をもたらしてくれるお守りにもなるでしょう。

さらに結婚13周年は、夫婦の絆や愛を深める節目となる「ムーンストーン婚」と呼ばれ、これからの変わらぬ愛を込めてムーンストーンを用いたジュエリーを贈る風習もあります。

6月の誕生石|色変化で魅了するアレキサンドライト

アレキサンドライトは、鉱物学的には「クリソベリル」と呼ばれる石に属しており、光の加減によって色を変える珍しい宝石です。

太陽の明るい光と、月明かりやキャンドルの柔らかい光によって色を変えるため、「昼のエメラルド」「夜のルビー」と例えられることもあります。

▼アレキサンドライトの基本情報

項目内容
和名金緑石(きんりょくせき)・変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)
光源により変化する変色効果(太陽光下では青緑色、白熱灯下では赤〜赤紫色)
硬度8.5
成分ベリリウムとアルミニウムの酸化鉱物
主な産出地ブラジル、ロシア、スリランカ、タンザニアなど

宝石としての価値

アレキサンドライトは、数ある宝石の中でも希少価値が高く、「パライバトルマリン」「パパラチアサファイア」に次ぐ「世界三大希少石」の一つに選ばれています。

宝石としての価値を決定づけるのは、劇的なカラーチェンジ効果(変色効果)です。太陽光の下では青緑色に見える石が、夜のキャンドルや白熱灯の光を浴びると、奥深いラズベリーレッド(赤〜赤紫色)へとドラマチックにその姿を変えます。

この変色の幅が大きく、発色が鮮やかであるほど価値が高くなります。また、採掘量が少ないうえに不純物が入りやすいため、大粒で良質な天然石は数百万以上の高値で取引されることも珍しくありません。

アレキサンドライトの歴史

アレキサンドライトは、1830年にロシアのエメラルド鉱山で初めて発掘されました。

当時のロシア帝国の皇太子(のちの皇帝アレクサンドル2世)が12歳の誕生日だったことから、その名にちなんで「アレキサンドライト」と命名されました。

また、「赤」と「緑」という変化する2つの色彩が、当時のロシア帝国の軍旗や軍服のカラーと見事に一致していたことから、ロシアを象徴する「皇帝の宝石」「守護石」として、宮廷の王侯貴族たちの間で愛されてきた華々しい歴史を持っています。

石言葉・身につける効果

アレキサンドライトの石言葉は、「高貴」「情熱」「秘めた想い」です。周囲に流されず、自分の軸を貫く強さや柔軟性を授ける石といわれています。

▼アレキサンドライトの石言葉が持つ意味

  • 固定観念にとらわれず、新しい道を切り開く
  • 内側に秘められた才能や人間性を磨いて魅力を開花させる
  • 柔軟性と順応性を持ち、環境の変化に適応する

アレキサンドライトが持つ「自分軸を強くするパワー」は、自分に自信を持って凛と生きたいときや、個性を引き出して創造力を発揮させたいときに心強い存在となってくれます。

6月生まれの方におすすめのジュエリーを紹介

6月の誕生石は、どれも神秘的な輝きでロマンチックな雰囲気を持っています。

自分自身の気分を高めたいときや特別なパワーを授けてくれるお守りとして、また大切な人との深い愛を育む証として、誕生石のジュエリーを身に着けてみてはいかがでしょうか。

ここからは、6月の誕生石を使ったジュエリーをいくつか紹介します。

ムーンストーンとメレダイヤを並べたひし形モチーフのネックレス

美しい光の帯(シラー)を放つムーンストーンを中心に配し、繊細に煌めくメレダイヤを贅沢に並べたひし形モチーフのネックレス。

青白い光の揺らめきとダイヤモンドの清らかな光が共鳴して、お肌を明るく瑞々しく見せてくれることが魅力です。また、直線的なフレームに収めることで、洗練された知性とシャープな佇まいを演出しており、胸元に高級感を添えてくれます。

曲線のディティールが映えるムーンストーンのネックレス

波のように流れるS字の立体的なラインに、神秘的なムーンストーンと気品あるダイヤモンドを美しく配置したネックレスです。

優しい光を内側に宿すムーンストーンと、鮮烈に輝くダイヤモンドという質感の異なる2つの煌めきが調和し、見る角度によって多彩な表情が現れるのが魅力です。

デコルテにそっと寄り添うウェーブ状のディティールは、女性らしいしなやかさと優しい陰影を胸元に描き出し、普段の装いを上品に仕立ててくれます。

一粒のアコヤベビーパールをあしらったK10YGのリング

希少なアコヤベビーパールを一粒あしらい、肌馴染みのよいK10イエローゴールドの華奢なアームを合わせた、洗練された愛らしさが漂うリングです。

約4mmの小ぶりなパールでありながら、アコヤ真珠ならではの奥深い虹色の光沢(テリ)が指先に凛とした気品を添えてくれます。K10イエローゴールドの発色がパールの温かみを引き立て、手元を見るたびに心がふわりとほどけるような優しさに満たされます。

細身のミニマルなデザインなので、お手持ちのリングとの重ね着けにもぴったり。日常の装いにもさらりと溶け込み、仕草ひとつまでエレガントに見せてくれます。

まとめ

タイムレスな気品を纏う「パール」、月の満ち欠けのように神秘的な光を宿す「ムーンストーン」、魅惑的に色彩を変える「アレキサンドライト」。

初夏の訪れを告げる6月の誕生石は、どれも身につける人の内面にある優しさや、しなやかな強さを引き出してくれる特別なパワーを持っています。日常に寄り添うお守りとして、また大切な人との絆を深める特別なジュエリーとして迎え入れてはいかがでしょうか。

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